About us
照明デザイナー
青木 千春
Chiharu Aoki
1984年 長崎県長崎市生まれ
2002年 長崎県立長崎西高校 卒業
2006年 九州大学21世紀プログラム 卒業
2008年 九州大学大学院修士課程 修了(建築学)
2008-2016年 ㈱松下美紀照明設計事務所
2016年- ㈱仁設計
人々の記憶と心に寄り添う光景を創造する照明デザイナーを目指す。4児の母。
主な社外活動
Memories of Lightscapes
私の生まれ育った長崎では、ちょっと変わったお盆の風習があります。お墓参りの際に大量の花火を買い、お参りの後に「ご先祖さんに見せてやんなさい」と、明るいうちでもお墓で花火をするのです。小さい頃はそれがとても楽しみで、蚊に刺されても煙に巻かれても、心をときめかす色とりどりに変化する光と、打ち上げ花火を追って見上げた時の抜けるような青空の美しさを、今でも覚えています。照明デザイナーという、光に関わる仕事をしている動機はこの記憶かもしれません。幼少期の特別な体験が大人になっても心に残り、光が生み出す感動を共有したいという想いが私の原点となっています。
思えば、記憶と光は密接に結びついています。家族で話が盛り上がった時の心温まる食卓の彩りや、大切な人を喪う悲しみを始めて知った時の部屋の仄暗さ、心細い一人暮らしの夜に寄り添ってくれた美しい街のライトアップ、未来を共に生きる人を決めた時のにじむようなあかりだまり…人生の様々な場面を思い起こす時、そこには必ず印象的な光がありました。言い換えると、“光景”は人生を豊かにしてくれる重要な要素なのではないでしょうか。私は、光に魅了された者の一人として、照明デザインを通して“記憶に残る光景”を創り、人々の人生を豊かに彩ることが自らの使命だと考えています。
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